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2023年 秋 遡上してきた鮭の採捕
2023年秋、やな場を設置した能生川に遡上してきた鮭を採捕します。精子を搾られたオスも、卵(イクラ)を取られた後のメスも、魚体は全部『最後の一滴』(魚醤)の原料になっていきます。(メスの魚体は)イクラを肥大させるために体脂肪を卵の方に移行しているという生理状態なので、お肉は美味しくないですね。市場価値が高くないので、これを丸ごとミンチにして魚醤を作っていきます。近隣の小河川に遡上してきた鮭は投網で採捕します。メスは捕獲し、採捕場で受精させます。本流での漁獲を辞めた後は、支流に鮭が戻ってきてくれる状況にするために、去年から「発眼卵放流」を行い、4年後にやな場がなくなっても簡単に獲れるという環境づくりを始めているんです。

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2023年 秋 遡上してきた鮭の採捕
2023年秋、やな場を設置した能生川に遡上してきた鮭を採捕します。精子を搾られたオスも、卵(イクラ)を取られた後のメスも、魚体は全部『最後の一滴』(魚醤)の原料になっていきます。(メスの魚体は)イクラを肥大させるために体脂肪を卵の方に移行しているという生理状態なので、お肉は美味しくないですね。市場価値が高くないので、これを丸ごとミンチにして魚醤を作っていきます。近隣の小河川に遡上してきた鮭は投網で採捕します。メスは捕獲し、採捕場で受精させます。本流での漁獲を辞めた後は、支流に鮭が戻ってきてくれる状況にするために、去年から「発眼卵放流」を行い、4年後にやな場がなくなっても簡単に獲れるという環境づくりを始めているんです。